人それぞれにロジックを持っていて、それをベースに考えたり、行動したりしてる。バックパックは広告写真などではキャンパスを颯爽と歩く(或いは自転車に乗って)移動する姿、山や川などでアウトドアライフを楽しむ姿、などなどさわやかなイメージがあって、使いで良くって見た目のいいものがあったら買おうかなと思ったりする。

それでも結局買わないのは電車やバスに乗る時に、人様の邪魔になってしまうことが却って煩わしいからだ。香港ではほとんどの中高生がバックパックだし、大人も若い人から年配の人まで少なくない数の人が使っている。

中には重さで随分下の方までずり落ちているのに、ずんずんと歩いていく人も多い。結構込み合った電車でも背中に背負ったままの人が多くて、結構、他人にぶつけている。僕もこれまでに数回やられている。

それはこの間、住んでいるマンションのエレベーターで起こった。6人も乗るとかなり窮屈な小さなエレベーター。僕が乗った時は、自分だけだったがドアを塞がぬよう、少し後ろに下がり右側の壁にもたれスマホをチェックしていた。いつも大体そうしている。しばらくして若いカップルが乗ってきて、左側の前後に陣取った。

次に誰かが入ってきた時、スマホに集中していた僕はどんな奴が乗ってきたのか確かめもせず気配だけを感じていた。自分の前にスペースはあると思っていたので数センチ後ろにずれた程度だった。

次の瞬間、ボカっと顔の左側に何かが当たったので左手で押しのけた。別にやり返したというよりも、おいおい気をつけてくれよ、という程度のアクションだった。特に顔も上げなかった。ところが、地上に着きドアが開いた時、その大男は(その時になってやっと気がついた)更に強くからだを振ってバックパックを僕にぶつけてきた。同じように押し返した。これも、大きな荷物なんだから他人のことも慮ってね、というつもりのもの。

しかし、大男は怒っていた。こちらを向いて足を蹴ろうとしてきた。かすった。そいつはマスクをしたままで、いきり立ってしゃべってきた。「わからないのか?エレベーターは狭いんだ。お前だけで乗ってるわけじゃない!」面倒くさいのと先を急ぎたいので、悪かったよ、と答えた。答えはしたが、それは他の人達がお前に言うべきセリフだけどな、と思った。

大男は息を切らして睨んでいた。

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