マスクをする目的はプロテストからプロテクトに変わったのですが出口が見えない点はどちらも同じです。半年以上続いたプロテストを通じてある欧米のジャーナリストは「非理性的なカオス」と評しましたが、プロテクトの方もウイルス感染を防ぐという医学的な根拠が無いにも関わらず、あちこちの薬局やスーパーに深夜から並んででも買う人が殺到する、近く手に入らなくなるという噂が噂を呼び、トイレットペーパーやお米、果てはコンドームまで買い占めが起きる。薬局やスーパーには徹夜で並ぶものもいる。こちらもまた非理性的なカオスです。

こうした動きを香港のサウスチャイナモーニングポスト紙のオンライン版で追っていましたが、親中国と見られている為かコメントを寄せるのは香港人ではなく、むしろ外国人が目立っています。中でもシンガポール人の投稿の多くは香港人の行動を揶揄するものでした。曰く、香港人は典型的に利己的で傲慢だからというもの。曰く、香港人って、中国という家族の中でただひとり幼い頃から海外に留学し、故郷に戻って来ては自分は文明化しているといって家族を半ば見下しながら、もっとも家族に貢献していない子供みたいなものだというもの。等々。シンガポールと香港はライバル意識も強いですから(シンガポール人は香港人をHongkeeと呼びます)まさに溜飲を下げたというところでしょう。

ところが、香港で買い占め現象が出始めてから一週間も経たない内に、シンガポールでも買い占め騒動が始まりました。更には買い物カゴ放棄現象まで見られています。店内のあちこちに商品を詰め込んだ(冷凍食品、生鮮食品を含む)買い物カゴを捨て置いて帰ってしまうのは、あまり長くレジ待ちをしているとその間にウイルスにやられるかもしれないという理由かららしいです。

今回思ったのですが、長い行列を作る人々、空っぽになった棚、放棄された買い物カゴ、そういった写真をン千、ン万という人がSNSにアップロードし、それを見た人が焦って店頭に急ぐというパターンも多かったのではないでしょうか。焦りの輪が広がっていく。ある人は空っぽの棚をアップすることで、冷静になろうと呼びかけたようとしたのかもしれない。でも、それを見た人がどう感じるか、はコントロールできない。こうしちゃいられない、お店に行かなきゃ、並ばなきゃ。家族総出で行かなきゃ。私がこっちのお店に行くからあなたはあっちを担当してね、という展開があったのかもしれません。難しい時代ですね。

買い物カゴ放棄現象に伴って、フェイスブックに上がったコメントが面白かった。

【速報】コロナウイルス。人の脳にも感染

症状:感染後すぐにIQがゼロまで低下、判断力喪失、トイレットペーパーやインスタントヌードルを買い占めに走るようになる。潜伏期間は無く、症状がすぐ現れる。ウイルスはWhatApp、Facebook、インスタグラムからヒトからヒトに伝搬する、集団感染も通常である。未だ、治癒の手段は見つかっておらず、感染者はその愚かさから命を落とすこともある。
(これはもちろんゴミニュースです。気をつけてシェアして下さい)

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