アイキャッチ画像は見ての通りステンレス製のストロー。プラスティックのストローに被害を被ったかわいそうな海亀の映像を見た人も多いと思う。(閲覧注意)世の中の人々のショックは大きく、あっと言う間に紙製、木でできたもの、ステンレス製のストローが紹介されるようになった。多くのお店でこうしてプラスティックのストローを廃止し始めている。

昔から香港ってユニークなところだと思っていて、すばしっこいイメージはあるんだけど、意外にもコンサバだったり悪く言えば世界的な関心事に疎かったりする。このストローの話はつまり人間が使ったのものの廃棄がいかに自然界に悪い影響を与えているのかということなわけだけれど、実は香港ではまだまだ、ゴミの分別はようやく始まったばかりで一般に根付いているとは言えない。ゴミを捨てるということについても、必ずしもマナーがいいとは言えない。ではあるけれど、レストランや建物の中での禁煙はあっさり導入された(歩きタバコはむしろ増えた気もするが)。コンビニや商店でのビニール袋には50セントの支払いは課せられるようになった。そして、今回のストローについては、まだ行政的な規制ではないものの、あっという間にムーブメントになった。

イギリスの植民地であったことや、増え続けるエクスパットの人たちのエコロジー的な考え方やライフスタイルの影響もあるかもしれない。また、一旦、何かを始めれば面積も人口も大して大きくない香港だから、簡単に広げることができるのかもしれない。何より国家ではないので、決定と実施のプロセスもそれほど複雑ではない。

ずっと香港に関わり続けているけど、このパターンはこれまでにもよくあった。例えば、インターネットの導入。ものすごく遅かったがブロードバンド化するのは日本より早かった。ブログなどを始める人はごくまれだったけどYoutubeやfacebookを始めるのは早かった。

そしてマーケティングもずっとデジタルへのシフトをためらっていたけど昨年から誰も彼もが、Adwordsとインフルエンサーばかりになった。(結果、まとみに使えてない事例も多いのだが)本当に現金な人たちであり、社会だと思う。

別の理由から生活や仕事のデジタル化は進んでいない。例えばモバイルペイメントはやっと始まったばかりだと言えるし、RPAなども進んでいない。前者は、日本とも似ているけれど紙幣に信頼性がありクレジットカードもデビッドカードも早くから確立されているので変る必要性があまりない。後者について言えば、やはり既得権益とか新しいものの導入によって仕事を毀損される人々の抵抗や、ビジネスオーナーの投資への逡巡(確かに、若干不便だけどこれまでも回ってきたし、今もなんとかなってるじゃん)もあるのだと思う。

しかし、それも今だけのこと。絶対にどこかであっという間に一斉に、状況が変わってしまうに違いないと思っている。

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